GAME『作られた本物』
そうか……僕はゲームの世界に…
ゲームの世界に入れるゲーム…
本物の偽りの世界を作ったんだパパは……
やっぱりパパはすごいや!
〜明斗は現状を忘れ、
父の偉大さに感服していた。
〝 「喜んでる中悪いが、
ずっとここに居られる訳でもないぞ。」〟
あっ、そういえばここはどこなんだ?!
〝「ここはメンテナンスルーム。
ゲームのメンテナンスの際に
プレイヤーを一時的にかくまう場所だ 」〟
ずっとここに居られないっていうのは
もうじきメンテナンスが終わるから…
ってことかな
〝「ほう。ようやく落ち着いてきたな。
最初からその落ち着きがあれば
名前も選ばせてやれたものを……」〟
名前。
あっ、そうだゲームなら名前を
入れなきゃいけないんだったな!
あ、あれ。あの名前を入力する枠がない。
〝 「お前がちんたらしてるから
わしが勝手に入れておいたわ。」〟
えぇー!なんて入れたの?!
ゲームで名前は大切なんだよ?!
〝「…その言葉を弾に撃たれる前の
お前に伝えてやれ。」〟
〜謎の声はイラつき混じりにそういった。
うっ……自業自得か……
で、なんて入れたんだ?
〝「明斗だ。お前の名であろう?」〟
あ、あぁ。本名にされたのか……
本名にはしたくない主義なんだが…
ん、でもなんで僕の名前を?
〝「まあ、
このネット社会の中
お前の個人情報くらいすぐに見つけて
入力する事などたやすい。」〟
プライバシーはないのか……
なんか質問ばかりで悪いんだけど、
1番大事なこと聞いてなかった。
あんたは誰だ?
〜次章、謎の声の正体が……?