オーロラの歌
俺の謝罪にさらに怒った母さんは、俺の頭を力づくで下げさせた。
『本当にすみません、うちの子が』
『ラジももう一回謝ろう?な?』
『えー』
『えー、じゃない!』
『…………ごめんなさい』
もう一度謝ると、校長先生はため息をついた。
まるで、しょうがない、とでも言うように。
これが、日常だった。
俺がイタズラを企てて、そのイタズラに生徒は笑い、先生は怒る。
そんな、くだらない日々。
それでも、俺にとっては最高な日々。
その日常は、ずっと続くと信じていた。
いつか砕けてしまうことなんて、想像すらしていなかった。