オーロラの歌
誰もが、俺を嫌った。
クラスメイトも先生も、俺を遠ざけた。
じいちゃんだけは、俺が生きていてくれたことに泣いてくれた。
『死んでしまった三人の分も、生きるんじゃよ。それが、お前ができる唯一の償いじゃ』
俺は泣きながら、何度も頷いた。
俺を守ってくれた校長先生と両親の分、俺は精一杯生きるよ。
何があっても、この命を簡単に捨てたりしない。
もうイタズラもしない。
いつか、三人のように、俺も誰かを守りたい。
そんな男に、なりたい。
それから、何か事件があると、真っ先に俺が疑われるようになった。
俺が虚像を見せる光の魔法を得意としていることすら、俺を疑う理由の一つとなっていた。
嘘や偽りを創り出す、光。
それは、街の皆から真実を背けさせ、イタズラ好きで他人によく迷惑をかけていた俺への信頼をなくしてしまった。
この世界は、理不尽だ。
けれど、理不尽になってしまったのは、元はといえば俺が原因なんだ。