オーロラの歌




そして、私達はアクセサリーショップに入った。


店内は大人な雰囲気で、可愛らしいアクセサリーがたくさん売っていた。



宝石でできた、ちょっと高めのネックレス。


四葉のクローバーのチャーム付きのブレスレット。


プラチナのダイヤの形をしたイヤリング。



目に映る全てが、キラキラと眩く見える。


お母さんと遊び感覚で作っていたアクセサリーとは、違う。


触れることをためらいそうなくらい、綺麗だ。



「何かいいのはあったか?」


「うーん、どれも素敵で選べないや」



興味なさそうにしていたラジがそう聞いてきて、私は素直に答える。



「じゃあ、これとかどうー?」



グリンの手には、小さな指輪がちょこんと乗せられていた。



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