オーロラの歌
ねぇ、シエル。
本当にいつもそばにいてくれたんだね。
きっと、私が気づいていないだけで、シエルはずっと私を守ってくれていた。
これからも、そばにいてね。
私も、シエルのそばにいさせて。
私も、シエルを守らせて。
「あ、オーロラ!」
「やっと会えたねぇ」
ようやく合流場所であるフロンティア・シティに繋がる階段に、たどり着くことができた。
階段付近には、既にラジとグリンがいた。
二人とも、警備隊との闘いで傷を負っていた。
「ふ、二人とも、大丈夫?今、治してあげ……」
治してあげる、と言い終える前に、ラジが私を抱きしめた。