オーロラの歌
それは、切ない物語のプロローグ
とある森の、奥の奥。
そのまた奥にある、小さな家の中。
とある少女に、少女の母は優しく言いました。
「その能力は、誰かを救うために使いなさい」
誰かを憎んではなりません。
信じ、許し合う心を、その胸に抱きなさい。
あなたはいつか、誰かを笑顔にさせられる人になって。
――そして、少女の母はその言葉を最期に、永遠の眠りにつきました。
とある能力に隠された秘密を、少女に託して。
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