オーロラの歌



きっと、この出会いは必然だ。


なあ、オーロラ。


俺は、お前を守りたい。


生涯、俺はお前を愛そう。



『……あ、るじ?』


『あぁ。俺は今日から、お前の守護精だ』


『……守護精?』



オーロラはぱちくりと瞬きをしてから、意味を理解していなさそうにキョトンとする。


しかし数十秒後、『あ、なるほど』とようやく納得した。




『“今日からよろしく”ってことだね!』




オーロラは笑顔を咲かせて、手を差し出した。


……全然意味は違うが、まあ、いいだろう。



『よろしく、シエル』


『あぁ、よろしくな』



いつか、ちゃんと教えてやるさ。


お前への、この想いを。



俺は、オーロラの手を握り、握手を交わした。




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