オーロラの歌
この家でオーロラと暮らす生活は、終わりか。
「シエル、今までありが……」
「それ以上言うな、オーロラ」
全てが終わるわけじゃない。
これは、ひとつの終わりに過ぎないんだ。
「俺はいつも、お前のそばにいる」
俺が、絶対にお前を死なせたりしない。
お前の命を、陰ながら守るよ。
「だって俺は、お前の守護精なんだから」
俺とオーロラを結ぶ、絶対に切れない固い絆。
俺の命は、お前のもの。
俺の運命は、お前のもの。
お前がひとつの始まりを迎えるのならば、俺もその始まりを受け入れよう。
お前のそばに、いたいから。