オーロラの歌
すると、女王様が大広間にやって来た。
今もなお荒れている女王様は、僕の前に立つと、
「デス・ディメント」
催眠魔法を数回かけて、再び僕を洗脳していった。
深く、深く、溺れていく。
「あなたのことは、オーロラが死ぬその時まで利用させてもらうわ」
女王様が纏っている悪のエネルギーが、僕に伝染る。
オーロラが生きてくれさえすれば、幸せになってくれさえすれば、それでいい。
また一緒に旅がしたいとか、そばにいたいとか、二人で過ごしたいとか。
そんな僕の願いは、叶わなくたっていいから。
また、孤独になってもいいから。
誰でもいいから、誰にだって祈るから。
どうか、どうか。
オーロラの残酷な運命の軌道を
変えてくれ。