オーロラの歌
本当に転生したら、今度こそ女王様を光で染めよう。
皆も一緒に転生していたらいいな、って思うのは不謹慎かな。
また、会えたらいいな。
お母さんの元へは、すぐには行けそうにない。
転生した“私”に、想いを託さないといけないから。
もう歌えない喉が。
硬直した身体が。
温もりがわからない感覚が。
流れにくくなっていく血液が。
私に、教えている。
お前はもう生きられない、と。
これはきっと、長い長い旅のエピローグ。
私と女王様の、終焉。
命の音が、ゆっくりと途絶えていく。
ラジもグリンもゼロさんもシエルも、私の名前を叫んでくれているけど応えられず、皆の声が遠ざかる。
……ごめん、ね。
本当に、ごめん。
さよなら。