オーロラの歌
そうだ!
この和やかムードでなら、いけるかもしれない。
「ねぇ、椎本くん。やっぱり私と仲間に……」
「ならねぇよ」
椎本くんに私の思考を見破られ、一刀両断されてしまった。
「なんで?」
私はショックを受けながらも、負けじと食い下がる。
椎本くんは、目を鋭く尖らせた。
「じゃあ聞くけどさ、仲間になるのは義務なわけ?」
「そうじゃ、ないけど」
義務という言葉が、私の心臓を鷲掴む。
仲間を義務という名の鎖で、縛り付けたいわけじゃない。
「……私は、」
椎本くんから目をそらさずに、一直線に見つめた。
「椎本くんのことが心配なの」
私が仲間になりたいと思うこの気持ちは、椎本くんが思っているよりもずっと純粋で単純なものなんだよ。
どうか、わかって。