オーロラの歌



目を閉じれば、瞼の裏にあっちの世界の景色が広がって。


旅の楽しさが、伝わってくるんだ。


記憶に浸れば浸るほど、オーロラがラジ達に愛されていたことや、オーロラがラジ達を愛していたことが、よくわかる。



オーロラが仲間のために覚悟を掲げるほど強くなったから、私は仲間という関係に憧れたんだ。


時間を共有する友達であり、守りたい仲間である、そのかけがえのない関係性が羨ましい。


一人ではできないことだって、仲間とならできそうに感じる。


そんな不思議な力を持つ、強い絆を求めてしまうんだ。



ねぇ、オーロラ。


また夢に出てきてよ。


そしたら、今度こそ聞かせて?


驚いたこと、幸せだったこと、辛かったこと、泣いてしまったこと。


なんでもいいから、聞きたいの。


オーロラの感情を、少しでいいから、分けてほしいの。


どこかで見守っているのなら、私のわがままに応えて。



……オーロラ。


あなたは今どんな気持ち?




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