オーロラの歌
「ん?」
すると、私を撫でていた怜司くんが、眉をひそめて、私の額に手のひらをくっつけた。
な、なになに!?
急にどうしたの!?
ドキドキが速まって、身体の奥が熱くなる。
「お前、熱あんじゃねぇか!」
「へ?」
熱?私が?
まっさかー。
乾いた笑顔を顔に貼り付ける。
「……確かに、熱あるな」
江藤先輩まで、私の額に自分の額を押し当て、きっぱりと断言した。
私はありえないと思いながら、体温計を脇に当てて、体温を測ってみる。
すぐに体温を計測した体温計には、三十八、と表示された。
結論、私は熱を引いてしまったらしいです。