オーロラの歌
未来の約束
昼休み。
私は、利一くんのクラスを訪れていた。
後方の扉付近で、利一くんを呼ぶ。
「利一くん」
「琉美先輩!それに、椎本先輩に江藤先輩も」
手招きすると、利一くんは犬みたいにしっぽを振りながら、私に駆け寄った。
利一くんは私のそばにいる二人を見て、察する。
「前世絡みで、何かあったんですか?」
「ピンポーン」
江藤先輩が、正解を表す効果音を発した。
「昼食食べながら、話し合いしたいなって思って誘いに来たの。大丈夫?」
「わかりました」
私の誘いを即座に承諾した利一くんは、自分の席からお弁当を持ってきた。
仲間が全員揃ったところで、私達は誰もいない場所を探した。