オーロラの歌
そして、オーロラは私を見つめながら、私のために歌の続きを奏でた。
「♪~~長くて深い夢の奥底に 手を差し伸べてあげる~~♪」
何回も何回も、“あいのうた”を繰り返し歌ってくれた。
口ずさみたくなっても、我慢して。
オーロラの温かな歌声を、聴いていた。
「♪~~苦手な嘘をついた君に 幸せが舞い込むように~~♪」
かすかに、鼓動が跳ねて、脈を打つ。
光が、私を覆う。
オーロラが、私の“命”になっていくようだ。
「♪~~奇跡がぶつかり合って 迷子の想いを抱きしめ~~♪」
私、忘れないよ。
オーロラとの出会いを、ずっとずっと覚えてる。
オーロラの心と、生きていく。
だから、さよならは言わないよ。