オーロラの歌
光が見せるもの
【ラジside】
「ただいま」
夕飯の支度をしていたら、オーロラがようやく帰ってきた。
「おかえり~!どうだった?」
「……うーん、なんか、ゼロさんのことも、一億テラスが本当に集まっていたのかも、よくわかんなかった」
「えぇ~!?」
グリンの問いかけに、困り顔で言うオーロラ。
ごめんごめん、と大雑把に謝ったオーロラは、「でも」と呟いて、俺に目を向けた。
「ラジが犯人じゃないって証明できることは、わかったよ」
オーロラの瞳は、奥深くまで熱かった。
俺が無実だという証拠が手に入ったってことか?
「どういうこと~?」
首を傾げるグリンに、オーロラはニッと不敵に笑う。