オーロラの歌

光が見せるもの




【ラジside】




「ただいま」



夕飯の支度をしていたら、オーロラがようやく帰ってきた。



「おかえり~!どうだった?」


「……うーん、なんか、ゼロさんのことも、一億テラスが本当に集まっていたのかも、よくわかんなかった」


「えぇ~!?」



グリンの問いかけに、困り顔で言うオーロラ。


ごめんごめん、と大雑把に謝ったオーロラは、「でも」と呟いて、俺に目を向けた。




「ラジが犯人じゃないって証明できることは、わかったよ」




オーロラの瞳は、奥深くまで熱かった。


俺が無実だという証拠が手に入ったってことか?



「どういうこと~?」



首を傾げるグリンに、オーロラはニッと不敵に笑う。


< 92 / 888 >

この作品をシェア

pagetop