オーロラの歌
頼むから、言うことを聞いてくれよ。
オーロラが俺のために行動しようとしているのは、わかってる。
その気持ちだけもらっておくよ。
コクン、と渋々頷いてくれたオーロラを、俺の部屋のベットに寝かせた。
「おやすみ、オーロラ」
「お、やす……」
そう言いかけた途中で、オーロラは眠ってしまった。
それほど疲れていたんだろう。
俺はオーロラの頭を数回撫でてから、自分の部屋を出た。
リビングの隣の部屋に移動して、じいちゃんと一緒に寝ているグリンに毛布をかけてあげた。
「オーロラ……」
グリンがニヤけながら言った寝言になんとなくムカついたので、グリンの頬を強く引っ張ってやった。
こいつ、どんな夢見てんだ?