オーロラの歌
すると、クラスメイトが教室の窓から顔を出した。
『今日のイタズラも最高だったぜ!』
『次も期待してるよ!!』
『説教頑張れよー』
俺は、拳を突き上げ、笑う。
そんな俺の頭を、校長先生はゴツンッと一発殴った。
これだから、やめられない。
イタズラを仕掛ける時のスリルも、俺のイタズラで誰かが楽しんでくれるその瞬間も、俺がイタズラを続ける理由のひとつ。
そのせいで、叱られたり授業に出れなくなったりするけど、それを差し引いても、イタズラは面白い。
校長室に着くと、そこには俺の両親が俺と校長先生を待っていた。
『またイタズラしたの!?』
『ラジ、校長先生にちゃんと謝ったか?』
俺の両親は、魔法学校の教師だ。
俺のイタズラを聞きつけて、授業を放り出してここにやって来たのだろう。