純愛☆カルテット
駅に向かって自転車を力いっぱいこぐ。
つめたい風が吹き付けて、ハンドルを握る手とむき出しの目の周りを刺すせいで、涙がにじむ。
あのまま夕飯にでも誘うべきだっただろうか。
今からでもメールしてみようか。
片手をポケットに伸ばし、スマホを取り出し、もう片方の手で自転車のブレーキをかけ、スピードを緩める。
このままだとザ・ながら運転。
『暇だったらラーメンとか行かない?』
希和は自転車を道の端に止めて、かじかむ手で文面を打った。
送信しようとして一度考え直す。
『何人か誘おうと思ってる』
そう付け足し、送信ボタンを押す。
スマホを手に持ったまま、希和はしばらくそこで立ち止まっていた。
(完全なる不審者だな私)
正直、返事がいつ来るかわからないのに、こんな道端に立ち止って待っているなんてアホくさい。
つめたい風が吹き付けて、ハンドルを握る手とむき出しの目の周りを刺すせいで、涙がにじむ。
あのまま夕飯にでも誘うべきだっただろうか。
今からでもメールしてみようか。
片手をポケットに伸ばし、スマホを取り出し、もう片方の手で自転車のブレーキをかけ、スピードを緩める。
このままだとザ・ながら運転。
『暇だったらラーメンとか行かない?』
希和は自転車を道の端に止めて、かじかむ手で文面を打った。
送信しようとして一度考え直す。
『何人か誘おうと思ってる』
そう付け足し、送信ボタンを押す。
スマホを手に持ったまま、希和はしばらくそこで立ち止まっていた。
(完全なる不審者だな私)
正直、返事がいつ来るかわからないのに、こんな道端に立ち止って待っているなんてアホくさい。