純愛☆カルテット
(駅で待つか。)
再び自転車に乗ろうとしたその瞬間、手の中でスマホが震えた。
慌てて画面を見ると、相手は浜安修二だった。
ため息をつき、メールを開くと、画像だけが送られていた。
ツヤのあるデミグラスソースがかかったハンバーグの写真の向こうにはピンクのふわふわした服とチョコレート色の少しウェーブのかかった髪の毛の先が写り込んでいる。
『Twitterによくいる彼氏の存在匂わせてる系写メかよ』
手が冷え切っていて短い返信でも打つのに時間がかかる。
送信してからハッとした。
チョコレート色の毛先?
『紅子?とサシ?』
追加で送信する。
確か今日紅子は柔らかいピンクのワンピースを着ていた。
すぐに着信があったが、今度の相手はさっきラーメンに誘った冬生だった。
『ごめん、もうすぐ紅子戻ってくるっぽいから、また今度行こ!』
なんだ、もう帰ってるのか。
希和はがくりと肩を落とした。
『残念、また今度ね』
希和は手袋を付けてこなかったことを後悔しながらそれだけ返信をし、とぼとぼと自転車を押して駅へ向かった。
再び自転車に乗ろうとしたその瞬間、手の中でスマホが震えた。
慌てて画面を見ると、相手は浜安修二だった。
ため息をつき、メールを開くと、画像だけが送られていた。
ツヤのあるデミグラスソースがかかったハンバーグの写真の向こうにはピンクのふわふわした服とチョコレート色の少しウェーブのかかった髪の毛の先が写り込んでいる。
『Twitterによくいる彼氏の存在匂わせてる系写メかよ』
手が冷え切っていて短い返信でも打つのに時間がかかる。
送信してからハッとした。
チョコレート色の毛先?
『紅子?とサシ?』
追加で送信する。
確か今日紅子は柔らかいピンクのワンピースを着ていた。
すぐに着信があったが、今度の相手はさっきラーメンに誘った冬生だった。
『ごめん、もうすぐ紅子戻ってくるっぽいから、また今度行こ!』
なんだ、もう帰ってるのか。
希和はがくりと肩を落とした。
『残念、また今度ね』
希和は手袋を付けてこなかったことを後悔しながらそれだけ返信をし、とぼとぼと自転車を押して駅へ向かった。