新生児マス・スクリーニング―赤ちゃんの命を救う話を、ドクターから聞きました―
ネックなのは、医療の場面にコンピュータが入るのを嫌がる人がいることだ。
例えば、最近私が目にしたニュースで言うと、病気の診断をするAI(人工知能)はどうやらウケがよくないらしい。
蓄積されたデータベースの中から、目の前にいる患者さんの症状とピッタリなものを探し出す。
そういう作業は本来、人間よりAI(人工知能)の得意分野だ。
18万作品以上のケータイ小説の中から、自分の好きな「政略結婚 社長 毒舌」の作品を探すなら、キーワードの検索機能に頼らない人はいないだろう。
でも、そうした検索機能を医療に持ち込むと、途端にアレルギー反応が起こる。
ナンセンスだと、私は思う。
人間の医師が手探りで3種類の抗がん剤を試して、投薬開始1年後にようやく効果のある薬を確認するより、機械の診断に任せて30分で出た答えを信用して、可能な限り素早く治療に入れるほうが、患者さんのためになるんじゃないか。