新生児マス・スクリーニング―赤ちゃんの命を救う話を、ドクターから聞きました―


何にしても、明日は楽しみにしておこう。


朝のジョギング以外は引きこもってる在宅ライターの私にとって、誰かと出掛けるのはずいぶん久しぶりだ。


この際、お相手が親戚のちびっ子でも、年下すぎるワンデイ彼氏でも、どっちでもいい。


たぶん楽しいから。



おにぎりメインの朝ごはんを食べ終えて、それじゃあまた明日、と手を振って別れる。


この数日、私は何だか心が元気だ。



小石川先生は、難しい仕事に携わっている。


医師としての職務も大変だし、患者さんのサポート体制を作るために社会に呼び掛ける、そういう責任も重い。


どこを向いても問題が山積みのはずだ。



でも、小石川先生は、少しもネガティブな顔を見せない。


医師という仕事に誇りを持っていて、仕事が好きで、その根っこにあるのは人間が好きという気持ちなんだろう。



とても素敵な人に出会った。


その爽やかな笑顔から、元気をもらえる。


何かお役に立ちたいと思った。



だから私は筆を取ることにした。


私にできる精いっぱいを、書いてお伝えすることにした。


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