決して叶わない、君に会えない。

ライブも終盤に近づいた頃、

「じゃあ、みんなそっち行ってもいい?」

「きゃああああ♡」

ぇ、まさかダイブ!?

私の目の前に、TAKIが観客の私たちの方に

飛んでくる

「え、顔…ち…か…」

私は客の勢いと、TAKIの重みで転んでし

まった

その上からTAKIも落ちてくる

「わっ///」

その勢いで思わず顔を逸らした私のほっぺ

にTAKIの唇が触れた

「あ、え、ごめん。ほっぺにチューし

ちゃったよ」

耳元で謝られた

どうやら他のファンは気

がついていないようだ

ものすごい心臓の音だ、TAKIにもきこえて

しまいそう
< 5 / 23 >

この作品をシェア

pagetop