健診診断と恋と嘘

高倉さんの娘さん、すごくかわいいんですけど。


最初、ちょっと人見知りしてたけど慣れてきたらかわいい笑顔を見せてくれてるようになった。


「よかった、今日はあんまり遅くならなそうだって。ほの、今日はパパ早く帰ってくるよ」


携帯を見ながら安心したようにそう言った高倉さんがほのかちゃんに微笑みかける。


「和弥くんからも分かったってメールありました」


そう言った結城さんが私のことを振り返る。


「弓野さん、うちの旦那さんのことイケメンて言ってましたよね。涙止まるか、やってみましょう。私は、止まらないと思うんですけどね」


結城さんのその言葉に目を丸くする私の頬に小さい手が触れて、びっくりして振り返るとほのかちゃんがニコッと笑って私の頭を撫でてくれる。


「いーこ、いーこ」


そう言われて、私の目からまた涙が零れる。


何ですか、めちゃくちゃかわいいんですけど。この子は天使ですか。


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