健診診断と恋と嘘

「からかってはないけど、朔夜の反応があまりにもかわいくて。今日は何もしないから、一緒に入ろうよ。
俺もやばいからなるべく見ないようにするし、せっかく二人で来てるのに一人で入るの寂しいからさ」


そう言われたら断れるはずもなくて私は頷くしかないけど、やっぱり恥ずかしいものは恥ずかしい。


「じゃあ、私がじゃぽんて湯船に入ったら呼ぶ。じゃないと一緒に入らない」


考えた末の苦肉の策でそう言うと凌ちゃんがまた吹き出して肩を震わせて笑っている。


笑われようと何だろうとこれは譲れない。だって恥ずかしい。


「じゃぽんて……ほんと、かわいい。分かった、じゃあ待ってるから呼んで」


笑いながら大きなソファーに座って足を組んだ凌ちゃんにそう言われて私は準備をしてお風呂場に向かう。


脱衣場で服を脱ぐけど、やっぱり恥ずかしいな。


男の人とお風呂に入るなんて家族以外では初めてだ。


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