健診診断と恋と嘘
おはよう、いってきます、ただいま、おやすみのキスは私からっていつの間にかなったんだよね。
その後、凌ちゃんもお返しにキスしてくれるけど。
「おはよう、凌ちゃん。だって何回見ても綺麗で、それにやっぱり凌ちゃんのお嫁さんになれるの嬉しい」
そう言って微笑むと凌ちゃんがちょっと赤くなって私から目を離す。
「本っ当に凶悪。無自覚だからまた質が悪い。俺、本当によく頑張った」
そう言ってため息をついた凌ちゃんが起き上がる。
「先にお風呂行ってくる。さすがにちょっと緊張してるわ」
ベッドを下りる前に私にキスして凌ちゃんがニヤッと笑う。
「夜はまた一緒に入ろうね」
顔を間近で覗きこまれてそう言われて真っ赤になる私にクスクスと笑った凌ちゃんが階段を降りていく。
ドアを開け閉めする音がして、しばらくするとシャワーの音が聞こえてきた。
その音を聞きながら私も階段を降りてお風呂の準備をする。