健診診断と恋と嘘

凌ちゃんは私の事をすごく大切にしてくれていて、この指輪もきっと私のために悩んで決めてくれたんだと思う。


親に挨拶するまではって、今日まで我慢してくれてたのに私は何だろう。


凌ちゃんの事大好きなのに、何をぐちゃぐちゃ考えてるんだろう。


私も凌ちゃんにもっと触れてほしいと思ってるのに。だって好きだもん。凌ちゃんのこと、すごく好きだ。


そう思ったら凌ちゃんに抱きしめてほしくてたまらなくて、私は勢いよく脱衣所を出て階段を駆け上がる。


不安は、ちょっとだけあるけど迷うことはないんだ。


凌ちゃんのことが好きなんだから、凌ちゃんの胸に私はただ飛び込めばいい。


あの人はきっと、どんな私でも受け止めてくれるから。


「凌ちゃん!」


階段を駆け上がってきた私に驚いている凌ちゃんを押し倒す勢いで抱きつくと私を受け止めた凌ちゃんが目を見開いて私を見る。


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