健診診断と恋と嘘

もう開き直るしかないよね。言い出したのは小塚さんだし、やってもらおうじゃない。


「キスしましたけど、禁煙します?」


挑むようにそう言った私を思いの外真剣な顔をした小塚さんが熱っぽい視線で見つめてくる。


その視線にたじろぐ私に、小塚さんはふっと微笑んだ。


あまりに色っぽいその笑い方に背筋がゾクッとした。


「そんなんじゃ足りないし、していいならもっとして」


そう言った小塚さんが私の身体を引き寄せて、顎に手をかける。


顔を近付けて微笑んだ小塚さんが低い声で囁いた。


少し掠れたその声に、身体の奥がゾクゾクと震える。


「キスして、朔ちゃん」


その声に誘われて、小塚さんの綺麗な瞳に吸い寄せられるように私はその唇に口付ける。


やっぱり電流が走ったみたいに身体が震えて、初めてのその感覚に唇を離そうとする私の後頭部と腰に小塚さんの腕が回る。


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