あたしの1番大切な人


 答えが出たあとは…、考えた末に出した答えを胸に秘めて、すぐにお風呂に入ってご飯を食べて。いつもよりもぐっすりと眠ることが出来て。今日の朝の目覚めは超スッキリ♪

 今あたしは真琴ん家の玄関前で、真琴が出て来るのを待ってる最中。


 なぜって、それは…、小学校上がったときからずっといつも一緒に登校してて、習慣化してるから。


 ただ、高校のほうが若干中学校より遠くて、遠回りなのに、真琴は一緒に登校してくれる。
 それは、真琴なりの優しさなのかな…。


「――…来ないな~」


 ――ガチャ!バタン


 あ、真琴かな?そう思ってあたしは体を後ろに向けて、誰か確認する。


「まこ……。――あ」


 違った。真琴のママだ。


「あら…杏ちゃんおはよう♪今日も真琴のこと待っててくれてるの?あの子ったらいつも杏ちゃんのこと待たせて~。ごめんね」


「真琴ママ、おはようございます♪大丈夫。いつものことだし慣れちゃった」


 真琴のお母さんは美人で可愛い、家族を超大切にする、優しいお母さん。


「……そう?ならよかった。多分もう少しで来ると思うわ」


「……うん!気長に待ってるよ」


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