あたしの1番大切な人


「…俺が行ってる高校受けるってことで♪」


「え……え――!!!!」


 この時ものすごいアホ面のポカーンとした顔であたしは真琴の方を見てたんだろうな。


 ――いや、あのちょっ……ちょっと待ってよ。なんで!?まさかのそこ!?絶対おかしいよ!!!!


「――なんでーっ!?」


「…特に理由はないけど」


「……は?」


「……受験まであと数ヶ月の期間に杏奈がどれだけ学力ついたのか試すには、もってこいの志望校だろ?」


「……もってこいね…。あたしそんな落ちるのわかりきったレベル高いトコ受けたくない」


「…レベルね…、杏奈は基礎問題の点数は採れるんだから、あとは応用問題を頑張ればもっと点数は上がるんだ。それさえ出来るようになればだけど…合格は夢じゃない」


「……ムリムリ」


「……あそこの制服可愛いって有名だよな?着てみたくないの?」


 ……ゔっ、確かにあそこの制服超可愛くて着てみたいなと思ってた。


「――それに大学進学率も高いから保育士になれる可能性も高いよ?」


 ホントだね。大学進学率の高さはハンパなくて――確実に夢を叶えられる、叶える保証があるトコロ――。


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