あたしの1番大切な人
――それから、授業をちゃんと受けて。あたしは頑張った。
学校って色々疲れるんだよね。
ほら、女子の皆さんならわかるでしょ?人付き合いとか、その他モロモロめんどくさい――…。
友達が少ないわけではないけど、そんな多くはないからなんともいえないけど…
で、学校が終わるチャイムが鳴るとすぐに学校の校門を出た。
校門前に高校生がいるの最近若干おかしい気がしてきた。
しかも真琴は来るのが早い。もういたし…まぁいつものことだからビックリすることはないけど。
学校が早く終わったりした時は、さすがに高校の方が遅いからいないけど、たまにめっちゃ早い時がある。目立つからホント止めてほしいけど。
本人が見られてること気付いてないトコがタチ悪い。かなり鈍感だから……。
ため息を吐く。
「杏奈!」
「――真琴来るの早い」
「え?ま、学校が終わったら速攻用意して来るし仕方ねぇよ」
「そうなの?まぁ帰ろ♪」
そうして真琴と色んな話をして家に帰り、すぐに勉強を家で教えてもらうことになった。
この時のあたしは真琴の教え方が超スパルタだということを知らない。気付くのは教えてもらってから――