あたしの1番大切な人


 ――…受験前日の日、いつものように真琴と学校に登校して。


 今日は学校が早く終わるらしくて。……内心めっちゃ喜んでた。


 だって学校正直疲れるんだもーん…(苦笑)


 そして学校も終わってあたしは一人で帰るはずだったんだけどなぁ~…。


 ――でも、校舎を出た瞬間校門の方から女の子達の『キャーキャー』という黄色い甲高い声が聞こえて。もうそれだけで、


 あたしは『キャーキャー』言われてるのが誰か、わかってしまった。


 ――な…んで…。 学校はどうしたの?


「――なんで真琴がいるのよ…」
 囁くように、呟いた。


 驚きのあまり、足が動かなくなって校門までの道を進めなくなってしまって。


 ――そんな中、真琴はいち早くあたしに気付いたみたいで。


「杏奈~早くしろ」


 って言われちゃって。


「…………ムリ!」


 ……進めない!!!



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