あたしの1番大切な人
ダメ、なんか腰が抜けそう。
「……マジで?おい、大丈夫か?」
――――…は?
「……真琴なにしてんの?」
真琴に声をかけられて、そのあとすぐ腕を掴まれて。あたしの抜けそうだった腰までしっかりと支えてくれて。 いや……うん、すごい助かるんだけど。
……真琴、あなたはなぜ中学校の敷地内に入っているんだ……。
それを見たあたしの頭の中は。いくつものハテナマークが浮かんでいる。
「……杏奈どうした?」
「――なんでもない。てか腰抜けそう」
「…は?なんだそれ」
「――真琴、今日学校ないの!?なに迎えに来てんの」
「――、ダメだった?」
「……ダメじゃないけど~。ビックリした」
「――ビックリ?なんで」
「――だって、今日学校あったハズなのに真琴がいること自体おかしい!!!」
「……まぁ…ね。今日は確かに学校だった。けど――今日の朝、杏奈ムダに元気なさけだたったし、それに受験前日だから緊張してるだろうな~と思って、少し心配になって学校早退して、ってかサボって迎えに来た」