あたしの1番大切な人
「……へー…」
え?いやいやちょっと、興味なさそうに答えすぎでしょ!ここは愛想良くしなきゃ。
「――おまえって、愛想悪いんだな」
ほら、先輩だって思ってる!
「――そんなつもりは…、なら――愛想よくしたほうが良いですよね?」
やばいでしょ、この返事。
「…いや、べつに…」
ほら、先輩挙動不審になってる!
「…………」
なんかこのシンっとした空気ってか雰囲気が嫌になって耐えきれなくなり、先輩…もとい店員に話しかけることにした。
「…ぁ…あの!」
「杏奈どーした?」
「用があるのは真琴じゃないよ!あたしは先輩に話し掛けたの!」
「…あ…そう」
「それで、俺に用ってなに?」
「あの…先輩はなんで、バイトしてるんですか?先輩の学校、真琴と同じってことはバイト禁止じゃないんですか?」
「………」
キョトン、とした表情であたしを見る真琴と先輩。
「あははっ!!……君面白いね(笑)天然ってよく言われるでしょ?あははは」
「―…なんで笑うんですか?」
横目を見れば真琴まで笑ってるし。