あたしの1番大切な人
「…ところで、二人ともデザートとか頼まない?」
「あっ、食べたーい♪」
「真琴は食べないの?」
「どーすっかな…。今甘い物の気分じゃねーんだよ」
「…そっか。じゃあ食べないでいいんじゃない?」
「あたしはねー、気まぐれケーキセットとー、スペシャルチョコバナナパフェにするー。先輩、今言ったやつでお願いします」
「…はいはーい。じゃ、またあとでね」
―バタバタ……ッ
「…おまえよく食うな。太るぞ?」
「…運動して消化するから平気だし~」
「――ふーん。ところでついに受験は明日だな。どうだ自信は?」
「…んー。あると言ったらあるけど、ないと言ったらない。だけど、やれるだけのことはやったつもりし、いろいろ真琴に教えてもらったし、悔いのないように解きたいなって思ってさ。自分の実力を出し切ろうと思う。頑張るからね!」
「…そっか。明日、多分俺、学校行くからって、か行かなきゃダメなんだけどさ、明日一緒に学校行こう?」
「そだね。真琴がいいなら行く」
「いいとかじゃなくて、お誘いだから(笑)。それじゃあ決まり。明日、迎えに行く」
「わかった。待ってるね」