あたしの1番大切な人


「まあいいや、食べよ」


「うん、そうだね」


「「「いただきます」」」


「やっぱり母さんの手料理は相変わらず美味しいね。今日は杏の受験だからかな、特に美味しく感じるよ」


「ホント!?ママ嬉しい♪大介にそんなこと言われるなんて…頑張ったかいがあるわ」


いつものことだけど、
大介のそんな一言で
拗ねてたママは大人しくなるんだ。


「それじゃ、杏奈。頑張るのよ?パパとママと大介は、杏奈のこと心から応援してるから」


「うん。ママ、ありがと♪あたし頑張るよ」


「その意気よ、頑張ってね」


「姉ちゃん頑張って」


さっき杏奈って言われたと思ったのに!
姉ちゃんに戻った―!!


「はーい。ごちそうさまでした!ママ~、相変わらず美味しかった★」


そう言ってあたしは
2階に上がり自分の部屋に戻った。


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