あたしの1番大切な人


「…よかった、間に合った」


「なしたの~?」


「……これから合格発表見に行くんだろ?多分…美優ん家に美優を迎えに行ってから高校向かうんだろ?…途中ってか美優ん家まで送る」


いやいやいや、
必要な…っ、というか。


「…?いや、いいよ!ていうか大丈夫だし、送りなんて必要ないよ?」


「そうじゃなくっ、俺がおまえのことを送りたいんだ」


「…なんで?今昼間だから絶対襲われないし自信あるし……っていうか、あたしが襲われるわけないし」


「まぁ、たしかにそうかもしれない。けどおまえは一応女なんだぞ、こんな真っ昼間だからといってなにが起きるかはわかんねぇぞ」


「あはは~。なんかさ~、すごい珍しく真琴があたしのこと心配してる。でも大丈夫だし、そんな心配しないでも良いのに~(笑)」


「うるせーなっ!っつーか送らせろ」


「なんで。ってかしつこい」



< 93 / 99 >

この作品をシェア

pagetop