桃色
林檎
出会イ
突然のオトコの訪問。
唖然とするアタシ。
喜んでいるオカアサン。
…なっ、何で?!
美雨、家庭教師なんて
頼んでないよっ?!
目の前にいるオトコの人。
それはお母さんが
内緒で頼んだ家庭教師。.....らしい
「ようこそ、優平さん。
これから、この馬鹿娘がお世話になります。」
「いえいえ、これから美雨さんの力になれるよう頑張ります。」
あ~、、、
あたし、あんなに
家庭教師嫌だって
言ったのにっ、嫌だよ~。
黙りこくるあたしに
お母さんは少し戸惑う。
「ちょっと、美雨?」
お母さんは眉間に
どんどん皺を寄せる。
…もう耐えらんないっ、この沈黙…
あたしは仕方なく
口を開いた。