秘密の図書室 ~私と彼の特等席~
彼の一面
──ドンっ
教室に戻ろうと、肩に痛みが走った今日。
「おい、どこ見て歩いてんだよ、ブス!」
クラスの女の子ともちろんわざとじゃないけど、ぶつかってしまった。
「す、すみません…っ」
強気で言い返せるわけでもない私は、頭を下げて謝る。
「はあ~? 聞こえねえよっ!」
私、花見茉緒(ハナミ マオ)は、こんな状況で只今焦ってます。
ヤバい……。
汗が出てきた…。
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