花魁〜撫子達の葛藤〜
***真梨子side***
「よっ!...あ」
真梨子の方の試合も中盤に差し掛かってきた。しかし、まだ大会で束勝ちしか経験していなかった真梨子は、ダブやセミダブを繰り返していた。
お陰で相手とはかなりの接戦で、押されていた。このままでは、負けるだろう。
(負けたくない...負けたくないよ!)
真梨子は強くそう思って、目をギュッと瞑った。
(もし、亜矢ちゃんが勝っているなら、一緒に勝って喜び合いたい...。
もし、亜矢ちゃんが負けているなら、私が勝って、借りを返したい...から)
真梨子の意思は強かった。
それからも真梨子はお手つきはともかくダブやセミダブに気を付けながら、取りを進めた。
そして、ついに運命戦...。
(ゔっ...ここまで来て運命戦...勝ちたい)
真梨子がそう思っている間に、詠みが始まる。
真梨子の自陣は『なにわえ』、敵陣は『なにわが』...不運としか言えない。
「あしのまろやに___秋風ぞ吹く__」
ドクン、ドクン、ドクン、ドクン...
「なにわ」
パッ!
「がた___」
「ありがとうございました」
勝ったのは、真梨子だ。
運命戦では普通、自陣を守るが、真梨子は攻めていった。
そして見事、抜いたのだ。
「っ〜〜〜!やったぁぁ〜!」
真梨子は1枚差で、勝利した。
「よっ!...あ」
真梨子の方の試合も中盤に差し掛かってきた。しかし、まだ大会で束勝ちしか経験していなかった真梨子は、ダブやセミダブを繰り返していた。
お陰で相手とはかなりの接戦で、押されていた。このままでは、負けるだろう。
(負けたくない...負けたくないよ!)
真梨子は強くそう思って、目をギュッと瞑った。
(もし、亜矢ちゃんが勝っているなら、一緒に勝って喜び合いたい...。
もし、亜矢ちゃんが負けているなら、私が勝って、借りを返したい...から)
真梨子の意思は強かった。
それからも真梨子はお手つきはともかくダブやセミダブに気を付けながら、取りを進めた。
そして、ついに運命戦...。
(ゔっ...ここまで来て運命戦...勝ちたい)
真梨子がそう思っている間に、詠みが始まる。
真梨子の自陣は『なにわえ』、敵陣は『なにわが』...不運としか言えない。
「あしのまろやに___秋風ぞ吹く__」
ドクン、ドクン、ドクン、ドクン...
「なにわ」
パッ!
「がた___」
「ありがとうございました」
勝ったのは、真梨子だ。
運命戦では普通、自陣を守るが、真梨子は攻めていった。
そして見事、抜いたのだ。
「っ〜〜〜!やったぁぁ〜!」
真梨子は1枚差で、勝利した。