花魁〜撫子達の葛藤〜
***決勝***
「亜矢ちゃんっ、ウチらついに決勝まで来ちゃったよ!」
「入賞確定だね、嬉しいっ♡」
亜矢はAブロック、真梨子はCブロックとなり、暗記時間開始は今から1時間半後だ。
亜矢と真梨子は自販機で買った蒸しパンを食べながら、おしゃべりをしていた。
「決勝かぁ〜...、さぞ強いひとが来るんだろうねぇ。気合いで勝ってやる!」
「おおっ!?マリちゃん強気!アタシは正直、勝つ気がしないよお」
___その頃、亜矢を見ながら、ほくそ笑む少女がいた。
「あの子が、Aブロック決勝の相手...。さて、ぶっ潰しに行きますか」
フワリと弾むボブ·ヘアー。
そんなボブ·ヘアーは、赤のヘアゴムでしっかりとまとめられている。
青縁メガネが大きな目に輝き、小さな顔を更に小さくさせている。
前年の準優勝者、中岡 麗子だ。
そして、麗子の肩をポンと叩いた少女がいた。
「久しぶり、麗子ちゃん。今年は優勝出来そうですねえ」
前年の優勝者、荻原 真希だ。
「私の相手はあの子...Cブロック代表、村田 真梨子だとか。」
真希はそう言って、ちらりと真梨子を見やった。亜矢と楽しそうに話す真梨子。
それを見て、真希はチッと舌打ちした。
「...笑ってられるのも、今のうちですからね」
この「中学生選手権」は___
どうやらこのままでは終わらないようだ。
まだページは半分すぎ。
ここからが、本当の本番となる。
まだまだ沢山の波乱、困難が、亜矢と真梨子を襲うことになる。
「亜矢ちゃんっ、ウチらついに決勝まで来ちゃったよ!」
「入賞確定だね、嬉しいっ♡」
亜矢はAブロック、真梨子はCブロックとなり、暗記時間開始は今から1時間半後だ。
亜矢と真梨子は自販機で買った蒸しパンを食べながら、おしゃべりをしていた。
「決勝かぁ〜...、さぞ強いひとが来るんだろうねぇ。気合いで勝ってやる!」
「おおっ!?マリちゃん強気!アタシは正直、勝つ気がしないよお」
___その頃、亜矢を見ながら、ほくそ笑む少女がいた。
「あの子が、Aブロック決勝の相手...。さて、ぶっ潰しに行きますか」
フワリと弾むボブ·ヘアー。
そんなボブ·ヘアーは、赤のヘアゴムでしっかりとまとめられている。
青縁メガネが大きな目に輝き、小さな顔を更に小さくさせている。
前年の準優勝者、中岡 麗子だ。
そして、麗子の肩をポンと叩いた少女がいた。
「久しぶり、麗子ちゃん。今年は優勝出来そうですねえ」
前年の優勝者、荻原 真希だ。
「私の相手はあの子...Cブロック代表、村田 真梨子だとか。」
真希はそう言って、ちらりと真梨子を見やった。亜矢と楽しそうに話す真梨子。
それを見て、真希はチッと舌打ちした。
「...笑ってられるのも、今のうちですからね」
この「中学生選手権」は___
どうやらこのままでは終わらないようだ。
まだページは半分すぎ。
ここからが、本当の本番となる。
まだまだ沢山の波乱、困難が、亜矢と真梨子を襲うことになる。