花魁〜撫子達の葛藤〜
「亜弥ちゃんっ!お部屋行こ!」
真梨子がそう言ったので、しぶしぶリビングを後にした。
***真梨子の部屋にて***
「亜弥ちゃん、試合とるんじゃないの?」
「え〜...でも、30分じゃ出来ないでしょ?」
亜弥はブウと口を尖らせ、抗議した。
けれども真梨子は、全く動じない。
「亜弥ちゃんは試合したくないわけ?」
「ゔっ...、したいけど...」
「疲れてる、とか、通用しないからね!」
真梨子はそういうと、早速札を広げた。
「前は3枚差で負けちゃったからね。私、次こそは亜弥ちゃんに勝つっ!」
亜弥には真梨子が、メラメラと燃えているように見えた。
「...はいはい、分かりましたよ!
勝つとかいってさ、勝たせないから」
亜弥は札をガシャガシャとかき回しながら、真梨子の気持ちを逆なでした。
そして、13分間の暗記時間が始まる。
その後、2分間の素振りが許される時間。
それが終わって初めて、試合が開始される。
亜弥は暗記をしないと、全くといっていいほど札が取れなかった。
先輩の中には、試合中に札を憶える,という人もいたけれど、亜弥にはそれが出来なく、さらにお手を恐れてしまって、取れないのだ。
真梨子がそう言ったので、しぶしぶリビングを後にした。
***真梨子の部屋にて***
「亜弥ちゃん、試合とるんじゃないの?」
「え〜...でも、30分じゃ出来ないでしょ?」
亜弥はブウと口を尖らせ、抗議した。
けれども真梨子は、全く動じない。
「亜弥ちゃんは試合したくないわけ?」
「ゔっ...、したいけど...」
「疲れてる、とか、通用しないからね!」
真梨子はそういうと、早速札を広げた。
「前は3枚差で負けちゃったからね。私、次こそは亜弥ちゃんに勝つっ!」
亜弥には真梨子が、メラメラと燃えているように見えた。
「...はいはい、分かりましたよ!
勝つとかいってさ、勝たせないから」
亜弥は札をガシャガシャとかき回しながら、真梨子の気持ちを逆なでした。
そして、13分間の暗記時間が始まる。
その後、2分間の素振りが許される時間。
それが終わって初めて、試合が開始される。
亜弥は暗記をしないと、全くといっていいほど札が取れなかった。
先輩の中には、試合中に札を憶える,という人もいたけれど、亜弥にはそれが出来なく、さらにお手を恐れてしまって、取れないのだ。