花魁〜撫子達の葛藤〜
『なにわづに__さくやこのはな___ふゆごもり___いまを__はるべと__さくやこのはな』
(...亜弥、気合い入れろ。マリちゃんに勝つぞ!)
『いまを__はるべと__さくやこのはな』
(...真梨子、亜矢ちゃんに勝つぞ!)
『かくとだに』
バチン。
畳の上でぶつかり合う手。
ほぼ同時(セイム)だったので、普通なら自陣の真梨子の取りになるはずだが、亜矢も食い下がる。
「い、今のは、私の取りですー!」
「はい?何故そう思うんですか?」
亜矢は冷静に、真梨子を問い詰めた。
「ゔっ...、私の方が先に札直したからです」
「! そ、そうですか。どうぞ」
もめ勝ちした真梨子は、嬉しそうに取り札をしまった。
亜矢は悔しそうに唇を噛み、ぷるぷると震えている。
(...亜弥、気合い入れろ。マリちゃんに勝つぞ!)
『いまを__はるべと__さくやこのはな』
(...真梨子、亜矢ちゃんに勝つぞ!)
『かくとだに』
バチン。
畳の上でぶつかり合う手。
ほぼ同時(セイム)だったので、普通なら自陣の真梨子の取りになるはずだが、亜矢も食い下がる。
「い、今のは、私の取りですー!」
「はい?何故そう思うんですか?」
亜矢は冷静に、真梨子を問い詰めた。
「ゔっ...、私の方が先に札直したからです」
「! そ、そうですか。どうぞ」
もめ勝ちした真梨子は、嬉しそうに取り札をしまった。
亜矢は悔しそうに唇を噛み、ぷるぷると震えている。