花魁〜撫子達の葛藤〜
亜矢ちゃんの顔が真っ赤になっていく。

あたしがペラペラと話していると、突然亜矢ちゃんが怒鳴った。

「五月蝿いっ!!!!!!!!」

驚いて、あたしもなにも言えなくなる。

「なんなの、さっきから!謝ってんじゃん、何が不満なんだよ!
マリちゃんだって前遊びに行った時とか、30分も遅れたじゃん!
なのにヘラヘラしててさ。あたし、なにも文句言わなかったよね!?」


たしかに。

「サイテーとか、亜矢のせいで負けるとか、なんなの?
有り得ない。最悪。」

怒っている亜矢ちゃんの目からはボロボロと涙が零れて、ポタポタとバッグに落ちた。

あ、やりすぎちゃったかな、なんて思った。
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