花魁〜撫子達の葛藤〜
「...え!?」

ま、マリちゃん!?

「どーしたの、来てくれたの!?」
「あったり前!あたしのせいで倒れたわけだし!...あの、その...ごめんね、亜矢ちゃん」

ぺこりと頭を下げるマリちゃん。

その姿に、目頭が熱くなる。

「ううん、アタシこそ、ごめん。逆ギレ、しちゃって...」

耳まで真っ赤になっているのが自分でも分かった。

やさしくさすると、熱く熱を帯びている。

「大丈夫。あたしが悪いんだよ!
そうそう、陽葵ちゃんっていう子がね...」
「助けてくれたんでしょ。アタシのこと」
「うん、そう!...って、そこにいるか」

陽葵ちゃんが気まずそうに頬を掻く。

もう、マリちゃん!(笑)
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