花魁〜撫子達の葛藤〜
興奮しながらそのことを告げると、陽葵ちゃんは驚いたように言った。

「そうだったんですか!...でも、クラスでは話しかけないでくださいね。
私、勉強に集中したいので」

えっ...。

すご!陽葵ちゃん!


でも楽都中学校だもんなぁ...名門校だし、当たり前かあ。

しかし、話せないのは残念。

ちら、とマリちゃんを見ると、がっくりと肩を落としている。

その様子を見て、陽葵ちゃんは慌てて言い繕った。

「で、でも!ほんとにたまーになら、OKですから!」

ぱあっとマリちゃんの顔が明るくなる。

か、可愛すぎか!
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