初恋が実りました。
素直にそう思った。


お母さんが俺の紹介をする。



大「よろしくね!名前は?」



自然と言葉が出た。


すると女の子は



?「片桐…千里!よろしくね!」



と言った。


俺はその笑顔に一目惚れという形で恋をした。


その日を境に一気に仲良くなった。


お互いの家に行き来するのは当たり前になっていた。


その”当たり前”が嬉しかった。


でもその”当たり前”は”当たり前”じゃなくなった。


俺は引っ越す事になった。


元々、転勤族だったから仕方のないことだったけど…


今まで以上に嫌だと思った。


離れたくない


という想いがこみあげてきた。



大「またね」



俺は気づいたらそれしか言ってなかった



「さようなら」



なんて言いたくない。


だから”またね”ってずっと言っていた。
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