lie love
pipipi....
「ん…」
気付けば朝。
いつも通りお母さんのアラーム音もなる。
「 陽葵ーーーー! 起きなさーーーーい!朝ですよーーー!いつまで寝てんの!」
「起きてるよーーーーー…」
まだ眠っている体を無理やり起こす。
そう、あたし山上陽葵(やまがみひまり)は
いつも通りの朝を迎えた。
食卓の上に置いているパンをくわえる
茶色いロングの髪をササっと直し
制服を着て、シャッキっと気合いをいれた。
現在、午前8時になるところ。
!!!!
「嘘。もうこんな時間なの!!!急がなきゃ遅れちゃうよ!!!!!」
新学期そうそう遅れるわけにはいかない。
ドタバタ
「いってきまーす!!!」
お母さんは呆れた顔。
「いってらっしゃい。気をつけて」
..
...
はぁ、ほんとどれくらい走っただろう。
校門をくぐり抜け、ダッシュで階段を駆け上がる
ウチの学校はクラス替えがないため、いつもの教室へ向かう
キーンコーンカーンコーン♪
タイミングよくチャイムが鳴る
「うぉっと、セーフ ?」
ボサボサな髪であたしは親友の田中恵里奈(たなかえりな)に問う
「ん、ギリギリだね。セーフセーフ!」
ニコッと笑顔。
恵里奈は黒色の髪で顔はキレイめ。
いかにも清楚という言葉が誰よりも似合う。