lie love
「いらっしゃいませ」
店内はにぎやかだけどどこか落ち着きがある
「これ下さい!」
あたしはだいすきなカフェオレを頼んだ
携帯を出そうとカバンの中を探す
ん?
見知らぬ紙が1枚。
雨に濡れたのかなんだか文字は滲んでよく見えない
「…れ……は…ゆ…?」
なんだろう。
気にせずに紙をカバンにしまいそっと携帯を取り出した。
はず、だったのだ。
?
ない!
携帯がない!!!
どこで落としたの?
…
……
!!!
絶対ぶつかられた時だ!
携帯落ちてなかった気もするけどな。
いいや、学校に戻って探してみるとするか…
「おまたせしました、カフェオレです」
テーブルに置かれたカフェオレを一気に飲み干す
味なんてしなかった
今ふと思えばなぜ味がしなかったんだろう?と疑問に思うがそんなの考えてる暇はなかった
ダッシュで学校に戻る
4時30分。
学校は5時に閉まってしまう。
急がないと