それはとっくに恋だった
番外編２　彼女の思い込みと結婚の挨拶
「大丈夫？顔色悪いよ？」


そう言って心配そうに俺の顔を覗き込むのは、もうすぐ結婚する愛しの彼女。


「うん。大丈夫。」


「ホントに？電話して別の日にしてもらおうか？」



「ううん。ホントに大丈夫だから。残してごめんね。」


「そんなのいいよ。でも、無理そうなら言ってね。」



そう言って、真尋は俺が半分以上残した朝食を片付けにキッチンへと行ってしまった。


そう、俺は今、体調が悪い。


というか、極度の緊張でちょっと吐き気と動悸がするのだ。



真尋と本当の両想いになれてから１週間。


人生で一番幸せな日々だっったと言っても過言じゃない。



今日は、真尋の両親に結婚を了承してもらいに挨拶に行く日だ。


これからの幸せな未来のために絶対に失敗はできない。



体調は悪いが、延期をしても結局一緒なのだから、今日頑張るしかない。
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